目的・沿革
目的・沿革
1.設立の経緯
空知信用金庫から、昭和62年度を初回として毎年50百万円ずつ、合計2億円の寄付金で設立し、理事長には空知信用金庫の理事長であった高木克昌が就任し、事務局は当時の業務推進部に置いて職員は兼務で発足しました。
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2.設立の目的
北海道の道央圏のうち、南空知地域内の地元企業の経営力と技術水準の向上に係る研修・奨励・情報提供などにより、助成と支援を行うとともに郷土芸能や文化活動への助成を行って、物心ともに豊かで、活力に富み文化的な地域づくり目的とします。
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3.活動の経過
設立初年度は、産業技術高度化事業として、優れた新商品・技術を開発した事業所の顕彰と奨励を行い、以後毎年実施しています。また、経営管理者や技術者の養成や経営合理化などを支援するための研修や調査・情報提供事業として、パソコン教室、経済講演会の開催、地域景況レポートを発刊(4半期ごとし、その後中小企業大学校への派遣助成や新入社員研修などを実施しているほか、異業種交流会も実施しました。
次に、地域文化助成事業として、初年度から地域文化の向上に貢献した文化団体・個人の顕彰と奨励を行っているほか、平成2年度に「NHK交響楽団コンサート」、平成4年度には「ふるさとキャラバンのミュージカル公演」などを実施して参りました。この間、平成4年度には理事長の高木克昌が、空知信用金庫の理事長を退任して基金の専従となったのを機に、企業メセナを更に積極的に推進するため、事務局長として専担者を任命致しました。
また、この年心豊かな社会をつくるために金銭教育の必要性を痛感して、小学生向けの金銭教育用の冊子「お金のぼうけん」の編纂に取組み、平成5年4月に管内の小学校54校の1年生2,008名に配布し、平成6年度も継続配布致しました。平成7年度には、VTR「お金のぼうけん」静止画像の製作に取組み、翌平成8年度に管内小学校55校に贈らせて頂いたほか、全国の信用金庫にも金銭教育への取組みを働きかけて参りました。更に、平成5年度には南空知PTA連合会に助成を行い、映画「学校」の上映を2日間にわたって行い、多くの中学生や父兄に感動を与えました。
平成8年度からは、従来からの産業技術賞と文化賞のほかに、新たにふるさとづくり大賞を設けて、地域の振興や活性化、人づくりなどに貢献された団体などの表彰を行っております。
その後、低金利政策の長期化により基本財産の運用益が減少し、事業の遂行にも影響が出てきたことから、平成9年4月に財団の事務局を空知信用金庫本店3階の現住所に移し管理費の節減をはかって、本来の事業の推進に努めました。また、理事長も竹内孝幸に替り、平成11年度には北海道地域文化選奨の特別賞・企業市民文化賞を受賞させて頂きました。
平成13年1月には、竹内理事長が退任し、空知信用金庫の佐々木理事長が就任。また、平成20年2月には佐々木理事長が退任し、空知信用金庫の鈴木理事長が当財団の理事長に就任しました。
平成22年12月1日をもって公益財団法人に移行して新たな一歩を歩み出し、公益目的事業として「表彰・奨励事業」と「人材育成事業」を実施しております。
また、平成28年10月に新理事長に空知信用金庫の理事長熊尾憲昭が就任し、令和6年4月からは第39期目の事業となりますが、新たに助成(応募型)事業として「給付型奨学金」の取扱いを開始することにしております。